竜side 俺の双子の弟、仁は、生まれつき歩けなくて、車いすで過ごしている。 でも、俺は別に手伝おうとは思わない。 だって、みんながやってくれるから。 俺がいたって、邪魔なだけなんでしょ。 俺はそんな家族が大っ嫌い。 「竜、ちょっと出掛けない?」 こうやって、俺に声をかけてくれるとも兄ちゃん以外は。