「音色、高校のことなんだけどね!お母さんがちゃんと申し込みしておいたから☆」

今、とんでもないことを言ったのは私のお母さん。そして、私は佐藤 音色今年で高校生なの。でも、私のお母さんはこういう人なのだ。

「あら、言ってなかったかしら?あなたは
明日から花園学園に行くの」

何勝手に申し込んでるの!!
しかも、明日って…

「それから~お母さんは、明日からお父さんの所に行くから♪」

私のお父さんは、海外でお仕事をしているの。多分、お母さんはお父さんに会いたくなったんだ。
こうなったら、もう花園学園に行くしか無いよね…

「…分かったよ。その学校に行くから」
「あら~。良かったわ。制服はもうあるから。あっ、花園学園は全寮制なのよ。もう荷物は送ってあるから」

今度は何を言うかと思ったら、

「何でそれを先に言わないのよ!」
「忘れてたわ。ごめんね」

そうだ、この人はこういう人だ。
「音色、明日に備えてもう寝なさい」
「…ハーイ」