春がいろんなところにみられるようになった4月の下旬
いつも通りの校門前にさしかかると、みなれた後ろ姿が前に-。
「おっおはよう・・!!」
私はこの学校の生徒会長に挨拶をした。
「・・あぁ、いろはか。おはよう」
生徒会長もとい、零くんはとても整った顔立ちをしている。
藍色の髪がとても似合っているんだけど、ちょっと前髪が長いかなぁなんて思っていると零くん、なんか、眠そう・・
「大丈夫?」
「あー、いや・・大丈夫じゃねぇ。」
何があったのかな・・
「あっ!もしかして・・光くん?」
光くんは生徒会のメンバーで、
生徒会長は零くん。副生徒会長が直也くん書記が光くん・・会計が私です。私たちの学校は珍しく、会長が生徒会の役職の人を選べるんです。まだ空いている役割はあるんだけど、零くんがいうには「条件に当てはまるやつがいない」らしいです。
その、光くんはちょっと元気な子で。零くん直也くんに悪戯を仕掛けては怒られてる子です。
「光くん、今回は・・何したの?」
確か、私が最後に目撃した悪戯って・・あぁ、あれだ!あの古典的なドアの上に黒板消しをはさめるやつ。
あれは、すごかったな・・ー
結局零くんのお友達が引っ掛かったんだっけ。