あたしは何も言う気にはなれず、黙って先生の後を付いて行った。


教室に着き「ここが、教室だから」と言い、教室に入っていく。


いや、教室は見れば分かります。


あたしも先生に続いて、教室の中に足を踏み入れる。


「何々、新入りの子?」

「そうだ。隣町のみどり学院から来たらしい」

「みどりって、お嬢様学校だろ?」

「お嬢様か?ただの、金持ちが行く学校だろう」


生徒の質問に、答える先生。


この人が、どれだけ生徒と仲が良いのかは分かった。


とりあえず、席を教えて欲しい。


「あの3人は、また遅刻か」

「てか、あいつらが遅刻しないで普通に来てたらおかしいでしょ?」

「まぁ、それもそうだな」


そう言い、納得する先生にあたしはつくづく呆れた。