爽の優しさ一つ一つが鮮明に頭の中に蘇る。



触れられた感触がまだ残ってて、全身に火がついたみたいに熱くなった。



言葉にすると恥ずかしいけど、自分の気持ちを改めて再認識させられるから、余計に“好き”が溢れて来る。



ドキドキして


ソワソワして


胸の奥がむず痒くて


でも幸せで……。


キュンとして。



そんな気持ちが溢れ出して来る。



うぅ。


恥ずかしい。


耐え切れなくて、両手で顔を隠すように覆った。



クスッ



「やっと気付いたか」



「ですなぁ」



奈子と真央はあたしを見て笑うと、からかうようにそんなことを言った。