―――――そ、そ、そんなこと、試合中にありえるのか?
いくらハンデをつけたからといっても…この人の繰り出す剣筋早すぎて正直んからない……にも関わらず俺なんかがこの人の攻撃寸前で交わしてる?なんて思えない……って事は…………。


きゅっと音を立て剣の持ち手を握り目を閉じ大きく息を吸い込んだ。
ゆっくりとそのまま真っ直ぐ垂直に構え左右にこれみよがりにゆらした。



――――バキッ…!!!


左右に大きく振り子のように揺れた刀身はけたたましい音をたて振動が持ち手に痛みとともに伝わった。