『土方大明神』


突然の事に近藤珠希は驚くと同時に顔を高潮させた。


その様子を上目使いで真っ直ぐに見つめる目が銀色を帯びたように光るとドクドクと体中を流れる血流が傷口へと結集するように焼けるような熱を帯びやがて傷口を癒していく。


「これでよし…!!」


傷口からゆっくりと笑う口端に2本の尖った牙をのぞかせるその姿に吸血鬼を連想させた。


「「だ……だ、大丈夫??」」


慌てて駆け寄る浅葱誠と入れ替わり…総司という人物は近藤珠希の元を離れた。

「…うん。だ…大丈夫…というか治ってるし…。」

肩におった傷はさ破れた袖につく血痕だけを残し跡形もな消えた自分の片腕をなぞるように撫でた。