……ドキッとしてしまう自分に腹が立つ。 そんなこと言うなら、 あたしのこと、好きになって欲しかった……。 誰かのものになるなら、 1人でいてほしかった、なんて あたしの酷いわがままだ。 「……元気だから、本当にっ!」 『ふーん?ならいいけど』 香月はそう言って席に戻った。 ……ねぇ、香月。 あたしずっと好きだったんだよ? ……気付いてた? もう、この想いが届くことなんてないんだろうけど。