もう、あたしの心はズタズタで、 気持ちだけが重さを増していく。 ………あぁ、今ここに誰か来てくれたら、 あたしはどうなるんだろう。 また香月が……。 …………そこまで考えて、やめた。 (拓真…か………) 湯川ちゃんが香月のことをそう呼んでた。 ………そういえばあたし、 香月のことを“拓真”なんて呼んだことないなぁ……。 もう、その時点で あたしは湯川ちゃんより劣っていたのかな。