「分かった!俺がレクチャーしてやるよ!」


私は光城の発言に一瞬「?」を頭に浮かべて光城の顔を見た。



何が「分かった!」なの?
光城に教えて貰ったら私の作戦が台なしじゃん…。

まぁ、作戦なんて最初から何も無かったんだけど!



「俺の言う通にすれば楽勝だよ」



どこからそんな自信が出る訳?

ってか私まだ「教えて」って言ってないけど…。



「男の光城に教えて貰うなんて情けないんだけど…」

私が頑張って口答えすると光城はハァ?という顔をしながら、こう言った。



「男を誘う顔になりたいんだろ?じゃあ、男の気持ち知ってる俺に聞くのが正しいんじゃね?」



まぁ、正しいかは分からないけれど当たってるっちゃー、当たってる。



「でも…腑に落ちない…」

「お前、明日またカメラマンにごちゃごちゃ言われて落ち込むか、今俺に教えてもらって明日一発OK出すかどっちが良いんだよ?」


私が物々文句を言ってるとしれっとした顔でそう返された。



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