『ゆう....ゆう、起きて。』
美帆の声が聞こえて慌てて目を開け体を起こす。



ごめんっっ。おくれた?




『大丈夫だょ。そんなに急がなくても大丈夫だよ。』
笑顔で言う美帆がやっぱり可愛くて愛おしくて、、、、久しぶりにまた綺麗で透き通る声を聞いたなと思う。


『よし、準備して、ほらほら』
久しぶりに制服に袖を通す。
少しひんやりとした感触が懐かしい。



髪もセットする。いつもはちょっとボサボサの髪もしっかりとセットしてもらう。

『こんな感じ??違うかぁ~。』
美帆が俺の髪で遊んでいる。




しっかりやってよ、と笑って返すと、
分かってるよ~おと笑顔で返ってくる。












こういう時間が何よりも大切で俺をふんわりつつみこむ。
今にも崩れて潰れそうな俺の心を支えてくれる。