やっぱり残る暖かさと、心の寂しさ。



『ゆう.....ずっとそばにいて。』


『うん。』


『ねえ、好き。本当に好き。』


『ん?俺はねー、愛してる。』


『私の方が愛してる。』


『どんくらい?』
と首を傾げてまた笑うゆう。
可愛すぎっ!!


『うーん...
世界中で、大事なひとを愛してるって言う人たちの中でいちばん愛してる。』
ん?わけわからんくなってないかな?

『俺が1番だからー。譲らね。』


『ふーん。じゃあ一生離れていかないよ?』

『いいよ。てか、離さねーし、』
急に大人になるゆう。
甘いけど、ほろ苦い、チョコレートみたいなセリフを、前とは違いさらりと言う。

『重いよ?全部ゆうに頼っちゃうよ。』


『大歓迎。てか、俺だけに頼れよ。』


『子供ができたらゆうが1番じゃなくなっちゃうかもよ。』



『そんなの全然構わね。』


『おばあちゃんになっても、わがままだよ。』

『俺、おじいちゃんになっても美帆を求めるから。』


『好き。大好き。』


『うん。知ってる。俺も。』


観覧車から降りて今度はちゃんと私を抱きしめるゆう。

『私、どんどん悪い子になってく。』

『なんで?』

『この世界が、ゆうだけになればいいと思ってる。他の女の子はいらない。』


『そんなことしなくても、俺、美帆だけしか見てないよ。』

意地悪そうに笑うゆう。その笑顔も愛しくて....。

『でも、、、、『美帆はちがう?俺以外の男見てんの?』

『違わない。ゆうだけしか、見てない』
と素直に言う私にぷっと吹き出すゆう。


『じゃあ、大丈夫だろ。誰にも邪魔させないから。』


そういって、また、私たちはキスを交わした。

幸せすぎて、ゆうが愛しすぎて。
どうしようもなく高鳴る胸。




こんなにも、重く、あなたを愛す私を、
同じように愛して。