また目を閉じた美帆を起こさないようにそっと立ち上がる。 ドアを開けて先生の部屋に向かい、歩いていく。 先生の部屋に行こうとするときっていいこと一つもないんだよな。 と笑えてくる。 笑ってないと、自分のリアルが目に見えて迫ってくるようでダメだった。 それでもなぜか前よりも気持ちは軽くて、 あんなに時間がかかった道のりもすぐに着く。 コンコンっとノックをしてドアを開ける。 運良く先生がいて、声をかける。 『先生、俺に明日だけ時間をください。美帆との時間を下さい。』