久しぶりに来たのに、あの人と過ごした時のままの図書室。


図書室の本たちは、初めてあの人とここで会った日のようにオレンジ色に染まっていた。




私はゆっくりとその中を歩く‥。




あの人が取ってくれた本を見つけた‥。


結局ほとんど読んでいない本。


春休みの間にしっかり読んでおこう。




あの人の指定席‥。


あの人の面影が残っているように見えた。




もしかしたら会えると思っていた、自分が恥ずかしい…。



私は今にも泣きそうになっていた。




あの人の指定席に触れた後、



私は視線を感じて後ろを振り返った。






振り返った私は、







息が止まった…。