立ち上がったあの人が私を見下ろし


私はその眼差しにドキッとした。




その瞬間


あの人が私の心を掴むように、



私の唇を奪った。




「や‥めて…」

「本当にいやならもっと拒めよ…。
叫んでもいいよ‥?」

「や‥」

「素直になったら?」




抵抗するほど、あの人が私の中に入ってくる。



あの人の眼差し


あの人の声


あの人の吐息


あの人の温もり





私は、



もうあの人から離れられない




離れたくない…。