たった、それだけの、それだけの一言で、私のちっぽけな虚勢がぼろぼろと崩れてしまう。
痛かった。
自業自得だと分かっているのに、痛くて、痛くて、死んでしまいそうだった。
こんなに苦しい思いをしたのは、いつ振りだろう。ああ、そうか。思い出した。……佐藤くんがひまりちゃんに告白した、あの日、あの瞬間に感じた真綿で首をゆっくりと締め上げていくような苦しさと同じだ。
佐藤くんがいったい、どんな表情をしていて。
どんな瞳で私を、見下しているのだろう。
どんな笑みを浮かべて、私を嘲っているのだろう。
どんな感情で私を、思っているんだろう。
ずるり、と握りしめられていた腕から温かさが離れていく。それはもう、ほとんど別れを告げられているようなものだった。
顔を上げられない私。佐藤くんは何も言わず、私をのかして立ち上がると、おそらくもう私のことすら見ていないままに、言った。
「もう、俺に話しかけてこないで」



