心配になって、佐藤くんの顔をちらりとのぞき見る。
佐藤くんは恥ずかしそうに真っ赤な顔で眉にこれでもかってほど皺を寄せて、口を堅く結んでいた。私の視線に気づくと、
「こっち見ないで、今、恥ずかしくて死にそうだから」
ますますそっぽを向いてしまった。佐藤くんは一体どうしてこんなに可愛いんでしょうね。ほんとこれ。
気を取り直して、私は画面に向き直って、
「じゃあ、前に進みましょう!」
「……ん」
佐藤くんが、丸ボタンを押す。
すると、ぱっと画面が切り替わって───
『ありがとう、嬉しい』
───図書室の窓からこぼれる、藍色の光に浮き上がるようにして、口を綻ばせながら、優しく微笑む雛森さんのスチルが表示された。
「……」
「あ、今ちょっと佐藤くんニヤけました?」
「ばっ、ち、違うしっ」



