「あーあ、残念だね瀬尾」
「本当だな、朝比奈はなぁ」
「あーあ、ひまりちゃんってどっちかっていうと優しくて、気の使いができる大人っぽい音の子がすきだって言ってたんだけどなぁー。残念だねぇ、瀬尾」
「残念だなぁ」
やたら、優しくて、気の使いができるを強調して見せる私。
そして、瀬尾も煽るように声を張り上げる。
ちょっとだけ視線を向けると、ばちっとこっちを向いていた佐藤くんと目が合う。
佐藤くんはびくっと肩を震わせて、慌てて私たちから顔をそむけると、
「……っ」
コントローラーが壊れるんじゃないかってほど、ぎゅうっと握りしめて、ますますからかいたくなるような困った顔で、ううっとうなっているのが見えた。
あーもう可愛い……!
可愛すぎるっ!
本当に、ひまりちゃん大好きなんだなぁ……じゃなかったら、こんな恥ずかしいこと即答で断るのに。
きっと、今の佐藤くんの頭の中はひまりちゃんとどうしても仲良くなりたいって気持ちでいっぱいに違いない。
そんな佐藤くんの純粋な心を利用して、からかおうとしていて心が痛む……止めるべき、かな?



