もしかして。
嫌な予感が霞めて、私は恐る恐る佐藤くんの様子を窺うように、
「まさかとは思いますが、佐藤くん……」
「……」
「画面の中のひよりちゃんに話しかけられたからと言って、照れてるわけじゃないッスよね!?」
「……だって、話すの、ぼぼ初めて、だし」
「まだ画面ですよ!しかもひまりちゃん似なだけですよ!?」
「うっさい、そんなの、分かってるってば」
「佐藤くんのピュアさが私は恐ろしいです……。ほら、家で飼ってる犬の鼻が先生の禿げた部分と形が似てるとかそういうレベルで重ね合わせればいいんですよ、何も目の前にひまりちゃんが話しかけてくるとか思わなくても」
「うー……っ」
「佐藤くんの乙女フィルターは純度何パーセントですか」
乙女すら凌駕する、佐藤くんのフィルターの解像度に私愕然。
お、落ち着こう。一旦落ち着こう。
こ、こんなことで諦める俺じゃないぜ……!
諦めたらそこで試合終了だって、教えてくれる先生がいたはず……!!
頭を抱えて、私はとりあえず何か策はないかと、考えてみる。



