佐藤くんは甘くない




『1「どうして俺ってこんなかっこいいのかな?」


 2「勉強が行き詰ってて」


 3「今日の委員会って何時だっけ?」』



明らかに、おかしい選択肢を発見した。


「ここは1だろ」

「なんでだよ」


さすがに佐藤くんも反対のご様子。

瀬尾がぷーくすくすと言いたげに目を細めて、


「だって名前に美少年って入れるくらい、自分のこと好きなんだしよー!」

「自分の名前入れてハアハアしてるやつよりマシ」

「アハハハハ!佐藤何言ってるのかなぁ!?よくわかんないなぁ、そのハナシ」


瀬尾、自分の名前入れてプレイしてたのか……。

我ながら自分の幼なじみとの関係がよくここまで持ったな、と痛感した。


「これってたぶん分岐ッスよね?」


ギャルゲーは攻略する女の子が多い分、絞って行かなければいかない。

つまり、これが第一の難関というわけか。



「あーうんそう。朝比奈を攻略したいなら、3番な」



「だ、だから朝比奈さんじゃないってつってんだろ」