『く、ふ、あは、』
肩を震わせ、森の静寂を切り裂くように、その嗤い声が響き渡る。
『あははははははあははははははははは、はははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは……っ!!』
それは、慟哭だった。
すべてをのむ込む闇のように、嗤い、嗤い、嗤い、嗤い、嗤い、嗤い、ゆっくりと息を吸い込んで彼らを見上げた。
『ああ、そうか。
君が何か知っていることはわかっていたけれど、なるほど、君は、あの瞬間を見ていたのか。
じゃあ見たのかな、あの滑稽な最後を。
あれほどお高く留まっていた王族が、僕をみるなり悪魔でも見たように惨めに這いずり回って殺される、その最後を』
『……っ!』
白雪姫は、憎しみに満ちた瞳を潤ませて、王子に飛びかかろうとする。けれど、それは剣士が強く引き留めた。そんな様子を愉しそうに眺めがら、はあ、と恭しくため息をついた。



