佐藤くんは甘くない



ポーズだけで、こうもズタボロに言われる幼なじみが不憫だった。

ごめんよ、雪菜ちゃん……。


「俺は2がいい」

「瀬尾は黙ってろ」

「瀬尾は黙ってろ」

「ちょっとは理由聞いてくれてもいいだろ!?」


ぎゃーぎゃーわめく瀬尾を置いて、佐藤くんは冷めきった目で3番にカーソルを合わせた。


すると、雪菜ちゃんが顔を真っ赤にしたかと思うと、


『ふんっもう素直じゃない、美少年のことなんて、知らないんだから!』


「雪菜ちゃんは物凄い素直ですね」

「怒りながら人のこと褒めるって新しいツンデレだな」

「だから誰がこんな名前考えたんだよ」


しばらくすると画面が反転、雪菜ちゃんが画面からいなくなった。