もう一度暗転し、すぐさま舞台装置がはけられ、セッティングが行われる。
しばらくたった後、舞台にライトがつく。
暖かな日の光を浴びて、気分の良い晴れの森。
そこには、せっせと木材を運んだり、トンカチで釘を打ったりと、働く小人の姿。
そこには、前住んでいた小人たちの家の原型はまったくなく、建設中といえ、見ただけで小さいけれど立派なお城の面影が見える。
その小人たちにびしばしと指示を飛ばすのは、白雪姫だった。その傍らには、いつもどおり剣士がたっていた。
『……本当に、ここにテーマパークでもたてるつもりなのですが、白雪様』
唖然と口をあけたまま、ちゃくちゃくと出来上がっていくお城を見上げながら剣士がそういった。白雪姫自信ありげな顔で胸を張ると、
『当り前よ。一発当てて、億万長者になってやるわ。……あと、様はつけないでと言っているでしょう』
そういったのち、傍らの剣士を不服そうに睨み付ける。剣士はうっと声を詰まらせて、困ったような顔をした。
『……ですが、』
言いまどう剣士を弁解するように、さっきまで作業をしていた小人の一人が笑う。
『お嬢様、剣士様は照れていらっしゃるんですよ。剣士様は剣の扱いはうまいですが、女性の扱いはてんでダメなようなので』
『うるさい、余計なことを言うな』
真っ赤になる剣士をよそに、周りにいるみんなが一斉に笑い始める。



