佐藤くんは甘くない



「……佐藤くん」


「……なに」


「ほんと好きなんですねぇ」


「っっ、うっさい」


「佐藤くんの好みのタイプはほんわか天然系ですかぁ~。ひまりちゃんドンピシャッスね」


「あーもう、うるさいっ!ちょっと黙ってっ」


佐藤くんが顔を真っ赤にしながら、きっと睨みつけてくる。



ああ、もう。


本当に可愛いんだから。

こんな一途な佐藤くんを見ていたら、ますます応援したくなっちゃうじゃないか。


佐藤くんも罪に置けない男だなぁ。


「じゃあ、攻略キャラはひまりちゃんで!」

「だから違うってのっ……!」

「はいはい、スタート!」


私は佐藤くんの言葉を無視して、床に置きっぱなしだったコントローラーを、スタートにカーソルを合わせて丸ボタンを押した。