「───ハルッ!!」
バンと勢いよく、ドアの開く音が聞こえた。
一瞬驚いて、顔を上げると慌てるように乱れたリズムで足音が近づいてくる。そして、締め切ったカーテンが勢いよく開いた。
「……ハっ、」
ル、といかけて言葉が詰まったらしい。
大きく目を見開いて、双眸が呆然と俺を見下げていた。けれど、その瞳にすぐさま焦りが消えてただただ疑いの色が浮かぶ。
「なんで、佐藤がここにいるんだよ」
そこには、全身ずぶ濡れ瀬尾が立っていた。さっきまで走っていたのか、息が上がって肩が上下している。
薄々は気が付いていたけれど、やっぱりそうなんだと思った。
それなら、この二人はどうしようもなく、異常だった。



