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「これ、絆創膏と消毒液。怪我したとこ、大丈夫?」
「ごめんね、面目ないです……。わざわざ買ってきてくれて……」
しゅんと、肩を下げながらベンチに腰を下ろす朝比奈さん。なんとなくその表情が、いつもの朝比奈さんからは想像できなくて、小さく笑ってしまう。
それに気づいたのか、
「笑うのはひどくないかな、佐藤くん」
むすっと口を尖らせながら、朝比奈さんが恥ずかしそうに言う。
あの時、いきなりこけた朝比奈さんが、すくっと起き上がって「と、まあ私が張り切るとこんな感じになります!」とどうにか恥ずかしさを誤魔化して、笑いを取りに行こうと涙目で抗議したことを思い出す。
やば、今思い出しただけでも笑えてくる。
「……だって、……くく、すごい張り切ってたのに……っ、」
「わーっ、もうそのこと言うのやめて……!なしってことで!」
「……う、ん。わ、忘れる……から。たぶん」
「きっとだよっ?」
「善処します」
「こはるちゃんとか、瀬尾くんに言ったら絶対怒るからね。佐藤くんと私の秘密、だから……っ」



