瀬尾と、結城とはぐれたのが約数分前。
しばらく、お祭り会場である神社の入り口あたりをうろうろしていたけれど、いっこうに二人に逢うことができなかった。
むしろ人でごった返したこの状況で、アイツらを見つける方が無理っぽい。
向こうも向こうでたぶん、俺たち探してるだろうけど、人多すぎて身動き取れないだろうし。
ちらり、と朝比奈さんの方を見る。ばっちり目が合った。吸い込まれそうなほど透き通った薄茶色の瞳。
「よし」
朝比奈さんが、手に持っていたスマホを巾着の中に入れるとちょこちょこ俺の前までやってくる。
「ここでじっとしててもキリがないから、いっそまわろっか」
「……え」
「同じところにとどまって待っててもきっと見つからないかなぁ、って。屋台とか回ってたら、いつかこはるちゃんたちとも合流できるよ」
それって。
もしかして……で、……でーと?



