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「でっ、できたぁああああああっ!!」
2人の声が一斉に、上がる。
がちがちに力の入った肩の力を抜くと、そのままふっと机の上になだれ込む。つ、疲れた。
まさかラインを送るだけで、こんなに精神と頭脳を使うだなんて……恐ろしい。
「で、でもこれで結構いけるんじゃないですか……!!」
「ああ、朝比奈がどんな変化球を投げてきても対応できるにパターンも考えたしな」
ぐっと、拳を握りながら瀬尾が達成感を含んだ笑みを浮かべる。
ふふっふ、ひまりちゃん私たちの力見せてやるぜ……!!
が、そんななか、冷めきった目で私たちを見る人が約一名。言うまでもなく、佐藤くんだけれども。
佐藤くんは、呆れを通り越して憔悴しきった様子で、小さく舌打ちした後、
「……馬鹿だ馬鹿だとは思ってきたけど、ほんとなんなの?一回死んだ方がいいんじゃない」
棘、というよりもナイフのような鋭い口調で言った。
「え?」
「え?じゃないから。なんか達成感に満ち溢れた顔してるけど、一回冷静になってそれ、読んでみなよ」
「はあン?まっさかぁ~、そんなわけないじゃないすっか」
あはは、まさか佐藤くん私たちのあまりのコミュ力の高さに怖気づいたのかな?
くっくっく!
自然と得意になってしまう笑みで、私はもう一度スマホを覗き込んだ。



