佐藤くんは甘くない



「じゃあとりあえず、3人で回しながら文章を考えていきましょうか。一文一文区切って。そうしたら、前の人がそそをしでかした文章を言っても軌道修正できそうですし」

「うん、それでいいと思う」

「了解」


三人が、息ぴったりに頷きあう。

三人集まれば文殊の知恵というし、きっとできるはず。


「じゃあトップバッターは……私。次に瀬尾、佐藤くんって順番で」


すっと、スマホを構える。

佐藤くんのスマホからひまりちゃんの個人ラインにアクセス。メッセージを書く欄をタッチして、入力準備完了。

よし。


異様な緊張感が、私たちを取り巻く。

一発目……、ここは重要なポイントだ。

佐藤くんがひまりちゃんに好印象を与える、いわばギャルゲにおけるキャラ攻略の分岐点。


礼儀正しく、そう。常識を踏まえた、社会的な───






「───拝啓」





「拝啓!?」