そう。
つまりラインとは、いかに会話を続けるかが重要な点になる。
お祭り行かない?
うん、いいよ。
じゃあ何時にどこどこに集合で。
了解です。
で、もうすでに試合終了、じゃなくて会話終了なのだ。
これじゃあ、お友達どまりどころか業務連絡だけ交わす仕事仲間みたいになってしまう。
「つまり、このお誘いラインでいかに次の会話に繋げるか……これが今回の作戦の一番重要な所なんですよ」
「……確かに。それは言えてるな」
「朝比奈さんの興味があるようなことを話しに交えながら、それとなくお祭りに誘うって言う感じ?」
佐藤くんが、私の方を見て、そう聞いてくる。
「そうですね」
力強く頷く。言葉にするのは簡単だけれど、実際やってみたら絶対に困難極まれり。なんせ、相手はあのひまりちゃん。
一体どんな変化球が飛んでくるのか分からないのだから。
「しっかし、それならますます難しくなるな。第一に、会話が続けたいと思えるような好印象を残さないといけないし。女子みたいな結城から見て、いい印象を与えそうな態度ってどんな感じよ……ってうわっ痛っ!」
余計なひと言を入れてくる瀬尾を一発、後頭部をはたいて、
「好印象……まあ、礼儀のなってる人……ッスかね」
少し、自信がないからなのか声が小さくなってしまった。



