佐藤くんは甘くない



恨まれていると思っていた。

憎まれていると思っていた。


そうだと信じて、疑わなかった。


大切な柚月を、〝僕〟のせいで失って。何もかもがめちゃくちゃになって。だから、憎まれても恨まれてもしょうがないんだと、思っていた。


それが俺に架せられた罪の重さなのだと。



「それぞれの手紙も、全部謎かけです。

 大切なあなた。

 どうか、幸せで。

 だきしめたい。

 お母さんと。

 呼んでほしい。

 もう一度だけ。

 笑顔が見たい。

 ありがとう。

 私の子として。
 
 生まれてきてくれて。





 ───ありがとう」