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重い瞼を開けたとき───すぐそこにあったのは、穏やかに眠る結城の寝顔だった。
びっくりして、声にもならず飛び起きる。が、離れることができなかった。
遮る理由をたどる。視線の先に、固く繋がれた手と手。
ああ、……そっか、結城俺が寝付くまでずっと繋いでたんだ。
目を閉じたら、昨日の胸を締め付けるような切なさに襲われる気がして、何度も眠たい目をこする。不思議と、心はあの夜よりもずっと重みが引いていた。その理由は、分かってる。
じっと、結城の方を見るとん、と寝言を呟きながら寝返りを打つ。
ゆっくりと顔を近づけて、覗き込む。ふっと、笑う声がした。誰かいるのかと思って、襖を見るけれど、昨日の光景とまったく同じ。数センチ開いているだけだった。
……ああ。
そっか、今、笑ったの俺か。
「……変なの」
「ん、……ぁ、あ……!!」
俺が呟いた瞬間、いきなりがばっと結城が飛び起きた。ちょっとびっくりした。



