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「ごめんなさいね、普段客人なんてめったに来ないものだから……これ、つまらないものだけど、私の作った羊羹なのよ」
「ありがとうございます」
こと、と目の前に置かれた羊羹に目を輝かせて、隣に座っている結城が笑う。
「はい、那月くんも」
「……ありがとうございます」
同じように、俺の前にも羊羹を置いてその人は、目の前に座る。そうして、じっと俺の顔を覗き込む。思わず、後ろに身を下げると、
「大きくなったわねぇ……あの頃はもっと小さくて、おばあちゃんおばあちゃんって後ろをついてきたのに」
「……」
かあっと、顔が赤くなるのが分かる。
隣にいる結城が目に見えて、にやにやしている。うっざ。うっざ!
目の前に座る、おばあちゃんは少しだけ昔よりも皺が増えたように思える。髪ももっと黒かったような気がする。
小学校の低学年のころだから、記憶は朧だけれど。



