「ま、まあ理由は分かりました!」
「……そう」
佐藤くんは、照れていたことを見られたのが嫌だったらしい。
真っ赤な顔で、物凄い険しく眉に皺を寄せてしかめっ面。
頭隠して尻隠さず、な佐藤くんである。でも可愛いので許す。
「じゃあ、さっそくなんですけど」
はてなマークを浮かべた佐藤くんが、じっと私を見る。
すうっと、息を飲みこんで高らかに宣言。
「佐藤くんのこと、教えてください!」
「嫌」
「分かってましたけど、分かってましたけどちょっともうちょっと考えてから断りましょうよ!即答にもほどがあるわ!」
「なんで結城に個人情報晒さなきゃならないわけ?死んでも嫌」
「協力を頼んでおきながら、その態度の大きさに感服!」
さすが佐藤くん。
油断と隙どころか心に入り込む隙間がねえ。



