佐藤くんは甘くない



「さ、佐藤くーん?」


「うー」


ちょっ、佐藤くん尋常じゃないくらい顔赤いよ!?

熱上がったんじゃ、ちょ、落ち着け落ち着け佐藤くん!!


せっかく月曜日に学校来る約束したのに、これじゃあ意味がなくなってしまう。


さっきまでの緊張が抜けたからなのか、佐藤くんはもうふにゃふにゃだった。

はて、このモードに入った佐藤くんを一体どう宥めるべきか。頭の中で考えるけれど、うまい案が浮かぶわけもなく。


困り果てていると、うーうー唸っていた佐藤くんが、覆った手の隙間から、ジト目で、


「……不公平」


と、言った。


「えっと、何が」

「俺ばっかり、弱いとこ見られて、不公平」

「……そういわれましても」


私がそういうと、佐藤くんはむすっと口を膨らませて真っ赤な顔で睨みつけてくる。やばい、可愛いなんなのこの生き物、可愛いんですが、おいくらですかね。