佐藤くんは甘くない



ほっと、肩をなでおろした。

何か、佐藤くんに喋りかけようと口を開く前に、止まった。


佐藤くんがなぜか、赤面ぶっこいて、両手で顔を覆いながら唸っている。……えっと、ちょっとどうされたんですか佐藤くん。熱!?熱が上がったのか!?


「……ぁ、……う」


「さっ、佐藤くんどうしたんっすか!?」


慌てて、声を掛ける。

佐藤くんは、しばらく恥ずかしそうに口元を結んでいた口を、集中しても開けて、聞こえるか聞こえないかくらいの小さな声で、






「……俺、……ほんと、かっこ、悪すぎ……」



と、呟いた。


何のことやらよくわからず、フリーズしているとさっきの一言がトリガーになったのか、佐藤くんの口からずるずると言葉が零れ落ちていく。


「……俺、男、なのに。……結城に弱いとこばっか、みられて……あほ、すぎる……っ。いっそのこと、消えたい」


「は?」


「はずか、しぬ……っ」


一体どんな造語作ってんですか。