佐藤くんは、その言葉に固まる。
そうして、ゆっくり、ゆっくり枕に埋めていた顔を───こっちに向けてくれた。普段のクールを装ってる佐藤くんからは想像できないほど、ちぐはぐな表情を浮かべていて。
語りかけるように、言う。
「月曜日、学校に来てくれますか」
佐藤くんは、真っ赤な瞳を見開いて、そしてすぐに逸らした後、
「……いい、の、かな」
弱気な声で呟いた。
「いいんですよ。むしろ、佐藤くんがいてくれなきゃぁ、困ります。瀬尾と二人で馬鹿やっても、ツッコミ役がいなかったら、拍が付きませんから」
視線を横にずらして、佐藤くんが私を見た。そして、思い悩むように何度か視線をきょろきょろ、口を開いたり閉じたり。くっと、息を飲んで───
「……う、ん」
小さく頷きながら、そういった。



