佐藤くんは甘くない



ふらつく足で、ベットから足を下ろす。

まだ体が火照るように熱いけれど、さっきよりはマシ。


いま、何時。

部屋に掛けられた時計を見ると、もうすでに9時を回っていた。


結城が来たのが、確か6時前くらいだったはず……。3時間くらい寝てたってことかよ。



「……呆れる……」


自分ってこんなに神経図太かったっけ。

曲がりなりにも見舞いに来てくれた結城を放って、寝るとか……どんだけ最悪なんだ。


もう、結城……帰った、か。


閉じられたカーテンを少しだけまくって、のぞき見ると、あたりはぽつぽつと街灯が頼りなく照らしていて、かなり暗い。


「あー……」


じいちゃん、そろそろ仕事終わったころかな。


おかゆ……残りあったっけ。

そう思いながら、自分の部屋のドアを開ける───