「……」
「なに」
「想像では、部屋の隅々にでっかくひまりちゃんの写真とかがお出迎えしてくれるのを期待してたんですけど」
「帰れ」
「ちょ、ま、冗談ですってばっ!」
部屋に入ろうとする私を、ドアで押し返そうとする佐藤くん。
苦笑いすると、いつもより目を細めた佐藤くんが、ジト目で一瞥した後、しぶしぶ通してくれた。げ、元気っすね佐藤くん。
私は、とりあえずベットのすぐ近くに腰を下ろした。
けれど、佐藤くんはなぜか何時まで経っても座らない。
見られているのも決まりが悪いので、
「……えっと、私は看病とプリントを届けにきたので、どうぞ遠慮せずに寝てください」
「……いい、お茶入れてくる」
「それなら、私が」
慌てて立ちあがる。



