佐藤くんは甘くない




「っっ、もう、いい……っ!!」



ありったけの声で、俺は叫んだ。

振り払われた手が、寂しく空の中で震える。



「もう、いい。……分かってたんだ、最初っから!!」


どんなに頑張っても。


「変われっこない、ずっとこのままだって!!」


どんなに足掻いても。



「だから、もう俺に構わなくていい!!


 これ以上───、」



変われない。



「───嫌われたくない……!」



そういった瞬間、俺の視界が真っ黒になった。