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「お待たせしましたー」
私は、いつもより明るい声を意識して、みんなのもとに戻った。
一番最初に反応したのは、ひまりちゃんだった。
首が取れるんじゃないかってほど、勢いよく振り返ると、いきなり立ち上がってずんずん私の前にやってくる。
そうして、じっと私の顔を覗き込む。
私の視界いっぱいに映り込んだひまりちゃんは、眉をあげて、何かを言おうとする寸前みたいな顔でぷるぷる震えていた。……こ、これは怒ってるんだろうか。
「っっ、こはるちゃん」
「はっ、はい」
「今、私はすごく怒ってます」
「……あはは」
そうだ、私は結局ひまりちゃんを守りきれなかった。
佐藤くんがあの場に居合わせてくれなかったら、きっと私もひまりちゃんも今頃大変な目に合っていたはずだ。……ひまりちゃんが怒るもの無理ない。
「……ひまりちゃん、」
ごめんね、と謝ろうとして───止まる。



