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そのあと、私たちは店長さんから本当に申し訳なかったと平謝りされ、私を応接室まで運んでくれたのだった。
私は、ぼーっとパイプ椅子に腰を下ろしながら、天井を見上げる。
「───これ」
いきなり、にょんっと透明のペットボトルがとびだしてきた。
私は思わず身を引いて、見上げる。瀬尾だった。
瀬尾は、手に持っていたペットボトルを私に無理やり持たせると、どこからかもってきた錠剤をプチプチと取り出す。
「痛み止め。あと、湿布ももらってきたから」
「……ありがと」
「痛む?」
「ううん、そんなに。……心配しなくても大丈夫だってば。相変わらず心配性だなぁ瀬尾は」
瀬尾が、無言で私に錠剤を握った手を、突き出してくる。
こうなると、瀬尾は意地でも私と話そうとしないから、私も何も言わずに手のひらを向けた。
けれど───
「───っっ、い、」
───ぐいっと、いきなり瀬尾が私の手を掴んで引っ張る。



