佐藤くんは甘くない



ひまりちゃんは私たちのやりとりを見て、少しだけ笑った後、


「じゃあ、このチョコパフェと抹茶プリンも」


ふと顔を上げて、店員さんにそういった、その時。



「───っ」


隣にいた佐藤くんが、びっくりしたように、目を見開いていきなり顔をぶんっとそらした。


……ど、どうしたの?

いきなり緊張パロメーターがぶっちぎっちゃったのか。


不思議に思って、私は佐藤くんが見ていた場所に視線を向ける───



「───ひっ、ひまりちゃん!!」


思わず声を荒らげてしまった。びくっと肩を震わせて、

「えっ?」

たくさんのはてなマークを浮かべるひまりちゃんに、私は胸元を指して、


「ここっ……!!」


「え?あ、……っっ、う」


ばっとひまりちゃんが慌てて、胸元を押さえてがたんっ、と大きな音を立てて座った。一斉に店内にいる人の視線が集まるけれど、私もひまりちゃんも、佐藤くんもそんなことを気にする余裕なんてなかった。


ひまりちゃんは、顔を真っ赤にしてぎゅうっと目をつむったまま、俯いたまま。


そう、ひまりちゃんが前かがみな態勢をしていて、白いレースのブラとか見えてしまったのだった。……さすがに佐藤くんには刺激が強すぎて、真っ赤だし。