佐藤くんは甘くない



私たちは、すぐ近くにあったファーストフードに入ることになった。


まだ早い時間だからなのか、そこまで人が混んでいる様子はない。


「いらっしゃいませー!何名様ですか?」


可愛いフリルのエプロンを着た店員さんが、笑顔で話しかけてくる。


「4人です」

「4名様ですね、こちらへどうぞ」


私たちは一番奥の、一際静かな場所に案内される。

「ではごゆっくり」


と頭を下げる店員さん。


そこで、私たちは一斉にぴりぴりとした緊張感が頬をかすめた。そう、席。席順。

なぜなら───馬鹿な私が、真っ先に座ってしまったから。それにつられて、ひまりちゃんが私の目の前に、つまり4人席の端に座ってしまったからである。


瀬尾も、ひまりちゃんの隣に座ってしまった。


そして───


「……」


気付いたときには、氷点下零度くらいの視線で私たちを佐藤くんが見下ろしていた。