「せ、」
おと言いかけて、瀬尾がふいに視線を上げる。
私もつられて、視線を上げると、何やら佐藤くんとひまりちゃんが仲良さそうに話している。と、言うよりもひまりちゃんが一方的に話しているって感じだったけれど。
……なあんだ。
私が心配するよりも、佐藤くんは成長してたってことなのか。
何だろう。ちょっとだけ、悔しい。
私が知らないうちに変わっていく、男の子から男の人に変わっていく佐藤くんを見るのが、悔しい。
「……」
「結城?」
「あ、佐藤くんもう限界っぽいですね」
瀬尾が何を言おうとしたのかは分からない。
でも、私はなぜだかそれが聞きたくなくて、遮って佐藤くんを指さした。
頭を掻いてSOSを求めている。しょうがない、佐藤くんのキューピットが助けに行きますよ。



