佐藤くんは甘くない



「はあ~、たまには大きい風呂ってのもありだなぁ」


一人で独占できるってのも、また。

私は小さく鼻歌を歌いながら、ゆっくりと力を抜いて足を浮遊させる。はー気持ちい。


ばしゃばしゃ。

音を立てながら、バタ足。うーむ。


「このっ、肉っ……!」


太ももぶるんぶるんや……!

私はにっくき太もも肉をぎゅうぎゅうとつかみながら、セルライトと格闘。い、意外に手強いなコイツ……!!誰の許しを得てこんなところについとんのじゃ……!!


しばらくもみもみしていると、血行が良くなったのか、かなり熱くなってきた。


「あーのぼせるのぼせる」


ばしゃん、小さく水音を立てて私は湯船から出る。

いくつも空いていたシャワーの真ん中に、椅子と桶を持っていて、椅子に座る。

桶にお湯をためて、持ってきた用具一式を並べた。