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そのあと、美知恵ちゃんとの誤解を何とか解いて、瀬尾の部屋に理由を聞くと、
「お風呂、故障しちゃったみたいで。どうせだから、銭湯にでも行ってきたらって言おうと思ってたんだけど……」
というわけで、私たちは銭湯まで歩いて行くことになった。
私は別に家のお風呂でも良かったけれど、まあ、久々の銭湯だって悪くないかなーということで同行。
「わー貸切だー!」
ばんっとスライド式のくもりガラスを開けると、そこにはがらんと誰もいない大きなお風呂。
確かにもう10時過ぎだし、誰もいないのもあったりまえかぁ。
自然と出る鼻歌に、湯気が立ち込める中、私は桶で一通り体にお湯を掛けた後、
「ふえええ……っ」
どっぷりつかって、お風呂のお湯がざああっと外へあふれていく。私はそれをぼーっと見た後、天井を見上げる。
ふわふわと浮かぶ白い湯気が、上に設置された大きな換気扇へと巻き込まれていく。



