「待ってよ!僕たちを飢え死にさせる気っ!?」
絶望に満ちたような痛々しいショタ顔少年の声が聞こえた。
ちょっとイラッと来た私はそれを抑えた声でショタ顔少年に笑顔を向けた。
「すみません、急いでるんです。」
「僕たちお腹減ってんだけどっ!!」
朝から寝坊するわ不良どもにからまれるわ、散々だった私はついにブチギレた。
「だから??お腹が減って大変だねーとでも言えばいいの?それとも、私が必死になってお前らの行く店を探してやれば満足?甘ったれてんなよ、私は学校に行くの。これ以上邪魔するなら....」
し ま っ た !
やっちゃった!!
本日2度目の焦り....というか、命の危機を感じる。
内心オロオロしていると、今までずっと無言だったフェロモンのかたまりのようなチャラ男が笑い出した。
「おまえのおねだりをこんなに嫌がる奴初めて見たっ!この女最高っ!!!」
などと言いながら隣にいた寡黙そうなでかい男の背中をばしばし叩いている。
叩かれている方は特にそれに反応せず、こちらをじっと驚いたように見ている。
いたたまれない。とりあえず逃げ出したい。
そんなことをつらつらと考えちらりと最初に話しかけてきた知的メガネを見て....すぐに目を逸らした。
やばい、あれは起こってる。
冷静に一瞬で彼を観察した。
そこからは早かった。すぐチャリにまたがり、まだ笑い続けているフェロモン野郎や驚いた顔のまま固まっている奴らを無視して急発進をし公園を出て、一度も後ろを確認できないまま学校に着いた。
校門の所で、恐る恐る後ろを確認した。よかった、ついてきてない....。ほっと胸をなでおろし駐輪場にチャリを停め、時計を見ればちょうどいい時間だった。
教室に着けば仲のいい友達に声をかけられそのまま私の席で話し始めた。
(今朝のことはもう忘れよう。奴らに会うことももうないだろうし....)
友達とのお喋りの傍らふと漠然と、そう考えた。
