お兄ちゃんの部屋を横切るとき数人の話し声が聞こえたから、多分昨日の夜そのまま友達が泊まっていったのだろう。
「お兄ちゃーん、起こしてくれてありがとーっ」
扉越しに伝えればくぐもった声で「はいよー」とだけ返された。
1階におり、キッチンの冷蔵庫を開ければ母の字で”優香”と書いてあったので有り難く頂く。
テレビをつけ、適当にニュースにチャンネルをあわせつつ、ご飯を温めなおす。でも、猫舌の私はあまり温めないうちにさっさと出し、ニュースを見ながらご飯を食べる。
洗顔、歯磨きをし、わからない程度に薄く化粧をした。時間を確認すれば、そろそろいい時間になる。
少し早いが家をでることにした私は2階にいる兄とその友達に学校に行く旨を伝え玄関を出た。
