驚いた私は慌てて顔を背けた。 けど、君はトントンって私の膝を叩くいて、 「ねぇ、名前は?」 って言ったんだ。 「…高崎玲奈。」 「玲奈ね。俺は佐々木大翔。」 驚いた。 裕人と同じ名前だったから。 なんとなく、彼と顔立ちも似ていて、私は彼に君を重ねたんだ。 失礼なことだって分かってても、君があまりにも彼に似ていて、私は惹かれてしまった。